朝起きれない子供の本当の理由とは

岐阜県関市にあるパーソナルジム START代表の西田孝徳です。

今回は子供の睡眠について話していきたい思います。

こどもの睡眠において
一番多い悩みは「朝起きられない」といったことです。

一般的に、睡眠の悩みといったら
「眠れない」という方が主流のような気がしますが

2019年に行われた睡眠学会でのデータでは、
下記のように、
「起床困難」・・・朝起きられない

「過眠」・・・寝すぎる
ということが1位、2位で74%も占めるほどの結果となっているのです。

では一体、そこにはどんな原因が潜んでいるのでしょうか・・・?
朝起きられないのはそもそも、身体が起きる準備ができていない
つまり、
「朝起きられる身体になっていない」のです。
こどもの睡眠のカギを握るのはずばり「起きる力」です!!
そして、起きる力の源は「コルチゾール」というホルモンです。
コルチゾールという言葉を
初めて聞いたという人もいるかもしれませんね。
コルチゾールとは
腎臓のすぐ上にある小さな臓器で作られる
別名「抗ストレスホルモン」とも呼ばれ、
抗炎症作用、血糖値上昇、副腎疲労、睡眠やうつ病とも関係があります。

そして、このコルチゾールが睡眠とどういう関係があるのかというと・・・
朝起きられない状態はこの「コルチゾール」の値が朝になっても低いということが一番の原因だと考えられます。
では、このコルチゾールの値を高くするにはどうしたらいいのでしょうか?
実はその方法はひとつではなく複数あるのですが
今日は、その中でも特に重要なことをまずひとつお伝えしたいと思います。
それは・・・
「しっかりと栄養を摂る!」ということです。
睡眠が悪い人に共通していることで最も多いのが
そもそも、「栄養が足りていない」ということです。

それは、カロリーなどの量的栄養素ではなくて
「質的栄養素」が足りていないのです。

睡眠の質を上げる代表的な栄養素として以下の3つが挙げられます。
タンパク質ビタミン・ミネラル脂質(オメガ3脂肪酸など)
特に私たちの身体の15~20%はタンパク質でできていますが
動物性のタンパク質は日常的に、あまり意識しなくても
十分に摂取している場合が高いのでバランスを考えると
”意識的に摂るタンパク質”は
大豆たんぱく質などの
「植物性タンパク質」を推奨したいと思います。
最低限、この3つをしっかり摂っていくと
朝の目覚めや日中の眠気、寝つきにも必ず変化が現れます。
逆に言うと、これらが不足すると
たちまち、睡眠の質は下がってしまうのです。

そして、何より睡眠の質を上げる重要なポイントは「朝ごはんを食べること」です。
特にタンパク質は、
「睡眠ホルモン」の原料にもなる重要な栄養素ですが睡眠ホルモンに変化するまでこどもであれば
約14時間という時間が必要となります。

これは時間栄養学の観点にはなりますが
朝ごはんを食べることによって身体に朝が来たことを知らせることになるため、

体内時計がリセットされ
一日をエネルギッシュにスタートさせることができます。
ぜひ、質の良い睡眠を得るためにも
朝ごはんを食べることをおススメしたいと思います。